こりん星から

顔ファン

誕生日に推しが卒業した話

 先日、私の推しである鈴本美愉さんが欅坂46を卒業した。その日は私のn回目の誕生日だった。

 


 推し韓国人に会いに行って幸せな誕生日だったなと思いながら友達と家へ帰る途中に突然「鈴本美愉のブログが更新されました」の通知。

 


ついに来たか

 


 ブログを開き、「卒業」の二文字を見た瞬間に涙が止まらなかった。そのまま池袋駅で20分くらい一人で泣いた。もう二度と欅坂46でパフォーマンスをする推しを見ることが出来なくなると考えるとつらくてつらくてたまらなかった。

 


 何となくこうなることはわかっていたし、時間の問題だとずっと思っていたので驚きはしなかった。だけどいざ卒業となるとやっぱり悲しい。

 


 この卒業の仕方はこのグループ内では前例があったので驚いた人はいなかったと思う。最後に「ありがとう」や「おめでとう」と本人たちに伝える機会すら与えてくれないなんて本当にひどいことするな〜。私が推しと最後に交した言葉は「次はパシフィコだね、ばいば~い」だった。まさかその日が最後だなんて夢にも思わなかったよ。

 


鈴本美愉さんとの思い出を少し振り返ってみようと思う。

 


鈴本美愉さんとの出会い〜

 私が鈴本さんを知ったのは2015年8月21日鳥居坂46の最終審査後の記者会見のネット記事。センターの隣にヤンキーみたいな子がいるな〜と思いながらも顔が好きだったので推すことに決めた。その時は全然握手会に行ってみたいともコンサートに行ってみたいとも思わなかった。一生在宅なんだろうな〜と思っていた。

 欅の初現場はその4か月後のゲリラ握手会。乃木坂のコンサートのために偶然東京に来ていた私は推しのいる会場ではなく、友達の推しである上村さんがいるららぽーと豊洲へ向かった。そこで守屋さんに推し変を考えた、以上。

 欅の初コンサートはその3年後、全国ツアー千秋楽in幕張メッセ。多分このライブが私のオタク魂に火をつけた。それまではけやかけ見て、音楽聞いて、ブログのチェックをして〜しかやらないそこらへんにいる在宅オタクだった。しかし、このライブで初めて鈴本さんのパフォーマンスを見て、「もっとこの子のことを知りたい、話してみたい。」と思った。不協和音の演出に衝撃を受け、これからも平手さんと鈴本さんがいるかぎり欅坂46を追おうと決意した。

 


 それからどうしても鈴本さんと話がしたい、握手してみたい、と思った私は色々と考えた結果スペイベに行くことを決心した。

 


 スぺイベは認知があったり熱心なファンしか行かないイメージがあった。その中にド新規が行っていいのか?という考えも少しよぎったが鈴本さんへの愛が勝った。積んだ順なので適当にボーーーン!と投げて結果は当選。ハガキが来た時の喜びは今でも忘れない。

 当日はめちゃくちゃ緊張して本当に泣きそうになりながら自分の番を待った。自分の番になって鈴本さんの所へ行くと目を真ん丸にした鈴本さんが「はじめて?」と話しかけてきました。「あ、はい!はじめまして!」何を話したかはあんまり覚えていないけど、めちゃくちゃかわいかったこととカラコンの色は覚えてる。本当にかわいかった。

 


 その次のシングル「ガラスを割れ!」も気合を入れて握手券を取ったもののメンタルが玉砕。結局何枚か死券にした。本当にごめん、すべて私が悪い。ここで自分は握手には向いてないなと判断し在宅に戻ることを決心した。

 


 ところがその数か月後「欅共和国2018」にて良い席で鈴本さんのパフォーマンスを見た私はモチベが限界突破しまた握手券を取ってしまった(単純)(軽率)

 アンビバレント期の鈴本推しの握手会のレポを皆さん検索してみてほしい。どのオタクからもハッピーオーラがあふれてた。みんなで鈴本さんを笑顔にしようと頑張ったよね、すごい楽しかったね...

 


 そのモチベのまま次のシングル「黒い羊」も鈴本さんだけに1次からフルベットしつづけなんとか握手券を取りました。

 そして迎えた全国握手会、彼女は全会場を欠席した。全国握手会が終わり最初の個別握手会の会場、ポートメッセなごや

 1部のはじめの方は何とか出てくれたけど、私が会場につく頃にはレーンは完全に止まっておりその日全ての部の欠席が発表された。当然のことながら鈴本さんの券しか持っていなかった私は一日ぼーっとしながら過ごし東京へ帰った。

 その時に気づいたことは鈴本さんが欅からいなくなったらもうこの会場に来ることはないんだなということだった。

 


 なんとなく推しとの別れはそう遠くないのかもしれないと思い、2度目のスペシャルイベントへ応募した。結果は当選。

 


 私にとって一対一で鈴本さんとゆっくり話した最後のイベント。レポを見ると今でもあの時の会場の雰囲気、鈴本さんの表情は全て思い出せる。中身のない会話だったけど本当に幸せだったな。特に何かギャグをしたわけでもないのに突然笑ってたよね。なんかメッセージ書いてって言ったら「えー、ない」と言ってきた鈴本さんを思い出すと別の意味で泣けてくる。最後に「次はパシフィコだね、ばいば~い」といってバイバイしたのに美愉ちゃんが欠席するからもう二度と話せなくなっちゃったじゃん。

 


 印象に残っているのはこんなもんかな...また自分用に振り返る記事でも書こうかな

 以下は鈴本さん卒業にあたり私なりに考えたことと鈴本さんに言いたいことです。

 


〜後悔はしていないか?〜

 鈴本さんに言いたいことはたくさんあったし、やらなきゃいけなかったのにできなかった、やらなかったこともたくさんある。でもなぜか今は清々しい気持ちでいる。

 こんなに長く一人の女の子を応援できたことは、飽き性な私からしたら奇跡のようなことだなって思う。なんでこんなに長く応援し続けられたのかなと考えたら、それは鈴本さんの気分屋なところが理由なんじゃないかな。いきなりたくさんメッセージを送ったり、沢山送るな〜と思ったら突然1ヶ月に1回に戻るし、ブログもまた然り。握手で今日は調子いいとか今日は良くないとか。沢山振り回されたな。そんないい意味で人間らしいところが大好きだった。これからもずっと振り回され続けたかったな。

 結局のところ私は鈴本さんがどういう人間だったのか深くは知れなかった。まさしく背中で語るタイプだったと思う。多くを語らない彼女だったからこそ私たちはもっと彼女の想いをくみ取ってあげなきゃいけなかった。私はいつでも鈴本さんの味方でいられたかな?いつも過保護なオタクだった記憶しかないな。私は鈴本さんのオタクとして何点だったかな、いいオタクだった?

 


~鈴本さんが私に与えた影響~

 私は鈴本さんと出会っていろいろ変わった。今までは人にどう思われようが関係ない、自分のやりたいようにやる。ってかなり傲慢な性格だったと思う。だけど鈴本さんと握手するってなると自分のふるまいにも気を付けないといけないなって思うし、どうやったら人見知りの人と打ち解けることができるんだろう?ってすごく考えるようになった。私が好きになるアイドルは人見知りな子が多くて、まあそれはたぶん自分と似た人を好きになるからだと思うけど...接触前はどうやったら仲良くなれるかな~ってすごく悩んだり自分と向き合う機会が増えた気がする。アイドル相手にそんなに本気になるなよ(笑)って思われるかもしれないけどそれくらい本気で鈴本さんと向き合いたかったんだ。伝えたいことは伝えられなかったと思うし、伝わってないと思うけど。

 


~これから~

 上京する前はただの田舎っぺだった。大学進学ということでどこに行くかとなった時に真っ先に東京という選択肢が出たのも鈴本さんに会いたいと思ったから。それまでは、きっとこの狭い田舎の中で一生過ごすんだろうな、って思ってた。だけど鈴本さんと出会ってから、いろいろな世界を知ることができた。現場以外でも会えるような友達ができたり、1人で遠征してしまうくらいの行動力が身についたり

...仲良くしてくださった皆さんありがとうございました。もう欅の現場にはいきませんがこれからも仲良くしていただけると嬉しいな~今年のみゆちゃんの誕生日にも会えたりしないかなって...これからも他の界隈でオタクを続けていくつもりですが誰を推しても鈴本さんのことを思い出してしまうんだろうな。本当に大好きだったんだな、私...笑

 


〜最後に〜

 みゆちゃんに次の握手で話そうと思っていたことをここにも書いてみようと思います。

TWICEのFeel Specialという曲の歌詞についてです。みゆちゃんとはヨジャグルの話を何度かしたことがあってTWICEの話もしたことがりました。Feel Specialは9月に発売したアルバムの収録曲です。これは大雑把に言えばアイドルがファンに感謝する曲なのですが、そのころのTWICEのいろいろな状況と曲(MV)がマッチしすぎていて多くのファンの心に響いたらしいです。あなた(ファン)が私(アイドル)のFeelをSpecialにするという歌詞ですが、私は逆としてとらえた。あなた(アイドル)が私(ファン)のFeelをSpecialにしてくれるって。リンク貼っておくのでご存知でない方がいたら見てください...

 


말해주는 너의 그 한마디에

(教えてくれるあなたのその一言に)

 

Everything's alright

 

초라한 Nobody에서 다시 Somebody

(みすぼらしいNobodyから 再びSomebody)

 

특별한 나로 변해

(特別な私に変わる)

 

You make me feel special

 

세상이 아무리 날 주저앉혀도

(世の中がいくら私を落ち込ませても)

 

아프고 아픈 말들이 날 찔러도

(つらくてつらい言葉が私を刺しても)

 

네가 있어 난 다시 웃어

(君がいるから私はまた笑うよ)

 

That's what you do

 

Again I feel special

 


まあこの感動する歌をダンスとともに鈴本さんに披露するつもりだったんですけどね...もう叶わない...せっかく練習したのに...

 


〜美愉ちゃんへ〜

 私は古参だけど在宅期間多めクソモブ雑魚オタクだし、握手券めっちゃ積んでた~、スぺイベ全通~、推され~みたいなオタクではないという事は自覚してますが、美愉ちゃんへの思い入れはそこそこあった。

 美愉ちゃんがいなきゃ死ぬ〜って言いたいんだけど、鈴本さんがいなくなっても私は息を吸ってるしご飯も食べてるしちゃんと寝てる。だけど美愉ちゃんは私の人生には欠かせない存在だったよ。美愉ちゃんが欅に入って4年と5カ月。人生で言ったら1/4だよ、意外と長いね。私の中では本当に大きな存在だったんだよ。

 アイドル、というか人間である以上葛藤は付き物だと思います。そこを乗り越えた先にまた新しい景色が見える。美愉ちゃんは葛藤を乗り越えた先で新しい景色を見ていた、だけどその景色は私たちが見ていたものとは違った。運営が思い浮かべていた未来と美愉ちゃんが歩みたいと思った未来が違った。私たちはブログからしか美愉ちゃんの思いを汲み取ることができないけど、美愉ちゃんが幸せだったと言ってる以上それでいいかな。

 


 美愉ちゃんはブログでこの4年間は幸せでしたって言ってたけど、悲しいことつらいこと苦しいことはたくさんあったよね。ネットの匿名の書き込みで傷ついたことや、大人たちに振り回されて理不尽な思いをしたこともたくさんあったと思う。アイドルなんだからしょうがないの一言で私は片づけたくなかった、アイドルだってアイドルである前に1人の人間だから。そんなことがあっても欅坂46の世界観を背負ってパフォーマンスをし続けなければいけない。本当に大変だったと思う。

 


4年と5カ月間本当にお疲れ様でした。

アイドルになってくれてありがとう。

欅坂46に入ってくれてありがとう。

私の人生に現れてくれてありがとう。

美愉ちゃんからもらった言葉、すべて宝物だよ。

感謝してもしきれないよ。

またどこかで会えるのなら会いたいです。

 


鈴本美愉さんのこれからの人生に幸あれ。